ピアノという楽器は練習するときは1人で孤独ですが、演奏会というステージに立てば20人~2000人程度の聴衆の前で演奏することになります。
さすがに2000人収容できるコンサートホールで演奏する機会はなかなかないとは思いますが、ピアノという楽器は誰かに聴いてもらうことによって、成長していき、言葉のないコミュニケーションが成立します。
私の教室では年1回発表会を開催しており、在籍の生徒さんはほぼご出演されています。
小さいお教室ですので、サロンコンサートのようにアットホームな空間での演奏ですが、やはり皆さん本番前はそれなりに緊張されますし、いつもとは違った空気の中、演奏することができます。
発表会がきっかけで、人前で演奏することの楽しさを知り、モチベーションがあがり、意欲的に練習をこなすようになった生徒さんが多いです♪
普段の日常の中でも、ご家族のお誕生日にはピアノを演奏して盛り上げたり、お客様がいらしたらピアノを弾いておもてなしされたりする生徒さんがいるようでとても嬉しく思っています。
学校生活でも、音楽の授業の歌の伴奏をしたり、合唱コンクールで指揮者や伴奏者として活躍されている生徒さんもいらっしゃいます。
また中学に入られてからは吹奏楽部に入部され、ピアノ以外の楽器にチャレンジし、コンクールや定期演奏会で忙しく活動されている生徒さんもおります。
有名な作曲家のシューベルトは、友人や音楽ファンに囲まれて楽しく演奏する「シューベルティアーデ」という自宅コンサートを何度も開いていました。
発表会や演奏会やコンクールだけが人前で演奏する機会ではないと私は考えておりまして、家族や友人とともに喜びや悲しみをわかちあいながら演奏することはとても素晴らしいことです。
是非、生徒さんには毎晩、シューベルトのように自宅コンサートを開催し、ご家族とともに優雅に音楽を楽しんでいっていただけたらと思っています。